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8.葉脈(ようみゃく)
- 葉脈は葉の表面や裏面に現れるすじのことで,骨格的な役割や養分や水分を運ぶ役割をもっています.
葉脈は大きく網状脈と平行脈に分けられますが,「樹木検索くん」では「網状脈」をさらに「羽状脈」と「三行脈・掌状脈」の2つに分け,以下の3つに分類しています.
- 8-1.羽状脈(うじょうみゃく)
- 中央に主脈が1本あり,その主脈から左右に側脈がでているタイプ.
- ※中央に主脈があれば,側脈が不明瞭なものもここに入れています.
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- 8-2.三行脈(さんこうみゃく)・掌状脈(しょうじょうみゃく)
- 葉身基部または基部付近の一箇所から3本以上の主脈が放射状にでているタイプ.
- クスノキなどの主脈が3本のものを特に三行脈といいます.
- ※あと,ちょっと分かりづらいとは思いますが,1主脈から3主脈への移行途中(進化の途中)の
ような葉があるのですが,それらもここに入れています.
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- これらの葉の特徴は,葉身基部から左右にでた1対または2対の(主脈になりかけている)葉脈から
多くの脈がでていることで,保育社から出ている「検索入門 樹木@」(*1)では次のように記述されています.
- 「一般に最下2対の葉脈のうち,左右どれか1本ずつが長さも短くなく,
4本以上の分枝を出しているとき,これを左右の主脈とみなし,三行脈移行型と
判定するということにしておきたい」
分類 | サンプル |
三行脈 (3主脈) |
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掌状脈 |
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三行脈移行型 |
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- 3-3.平行脈・その他
- 平行脈は,葉身基部から葉先に向かって多数の脈が平行して走っているもので,
- その他には,イチョウの二又脈や葉脈が不明瞭なものがあります.
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*1:「検索入門 樹木@」 尼川 大録・長田 武正 保育社 1988
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